どうも。6103です。

皆さんは赤ちゃんが雨でびしょびしょになって風邪を引きそうになっていたらどうやって乾かしますか?

恐らく、タオルで拭くとか、裸で抱き付いて温めるとかでしょうか。

 

いろいろな方法があると思いますが、「レンジでチンする」という解答を導きだす人はいないでしょう。

恐らく、レンジ作った人も赤ちゃんを温めるために使われることは予想していないはずです。

 

しかしながら、製作者の想定の範疇を超える出来事は必ず起こります。

残念ながら、子供をレンジで温めて死亡する事故は実際に起きています。

そんな、作成者の想定外の行動によって引き起こされた悲しい事故はたくさんありますが、今回はその中でも最大級の事故「アエロフロート航空593便墜落事故」の項目を紹介いたします。

なんとこちらの事故、航空機の隠しコマンドが原因で墜落しています。

 

ウィキペディアは淡々と書いてあって読みにくいので、物語調に読みやすく紹介していきます。

 

アエロフロート航空593便墜落事故

舞台は1994年3月23日、モスクワから香港へ向かう飛行機の中。

香港までは他の空港を経由しない長距離便の為、途中で交代できるようにパイロット3名で飛行機を操縦していました。

この飛行機には交代機長の娘と息子も乗っていました。

そして、思い出作りの為でしょうか、同乗していた交代機長の子供たちはコクピット見学に訪れます。

子供たちがやってきた交代機長はやはり嬉しかったのでしょうか、子供たちを操縦席に座らせてあげます。

交代機長
父さんは普段こんな仕事してるんだぜ!!
息子
機械いっぱいですごーい!
パパすごーい!

みたいな会話もあったかもしれませんね。

この時の機長の子供の年齢は16歳ですが、それでも飛行機のコックピットに入って操縦席に座るのは凄くエキサイティングな体験だと思います。

私でもテンション上がると思います。

6103
わーい、コックピットだー!!

 

この少年も尊敬する父の仕事ぶりを感じながら、自分も父のように飛行機を操っている気になって、操縦桿をガチャガチャやったのでしょう。

ほほえましい。

ただ、大勢の命を預かる飛行機の操縦をする場所に家族であっても部外者を連れ込むのはほほえましいでは済まされません。

もし万が一事故が起きようものなら、乗員全てを命の危険に晒すことになってしまいます。

ただ、ご安心を。

この時代の飛行機はすでに自動操縦システムが導入されていたので、操縦桿をガチャガチャやって針路が変更されても自動操縦システムが正しい針路に戻してくれるので、問題はありません。

・・・その、はずでした。

最大の誤算、隠しコマンド

このとき、想定外の事が起こります。

息子の操縦桿の操作が、たまたま自動操縦の一部を解除する操作だったため、機体が右に少しずつ傾き始めてしまいます。

そしてこの自動操縦の一部を解除する操作は、機長には知らされていないいわゆる隠しコマンドだったのです。

傾きの影響で旋回をする飛行機に、流石に操縦席にいる交代機長の息子も気がつきます。

交代機長の息子
なんか機体が傾いてない?姿勢指示器も表示が斜めになってるよ!!
機長
ほんまや。
機長
でも自動操縦の解除とかしとらんし、大丈夫やろ。
機長
着陸を待つための待機旋回だから大丈夫やで。
交代機長の息子
なんだ、よかった。
機長
多分・・・

 

まさか自動操縦が解除されているとは気が付かずに、着陸を待つための待機旋回だと誤認してしまいます。

傾きを直そうともしなかったため、機体の傾きはおさまらず、とうとう45度を超えて降下を始めます。

この時から、すでに機体は最悪の事態へと針路を向けていたのです。

暴走する機体、奮闘する副操縦士

機長の息子が行った操作は自動操縦の一部を解除する操作でした。

つまり、いくつかの自動操縦の機能は生きていたのです。

機体の降下を感知した自動操縦システムは機は機首を急激に上げ、高度を保とうとします。

これにより機体は降下を止め、墜落事故を免れることが……

 

できませんでした。

 

この操作により機体が加速し、強いGが発生。

乗員の身動きが取れなくなります。

交代機長
やべえ、立てねえ。操縦桿をつかって何とか立て直すんだ!
息子
どうしよう、操縦席から離れられないよ!
副操縦士
ここは操縦席の隣に座ってる俺が何とかするっきゃねえ!うおぉおぉおぉ!
エアバスA310-304
なんか操縦席と自動操縦システムの操作が別々の指示出してる。
エアバスA310-304
操縦席のほうは無視しとくか。

 

隣に座る副操縦士の懸命の操縦も受け付けず、傾きはさらに大きくなっていきます。

もはやこれまでかと思われますが、ここで自動操縦が全解除されます。

機体は失速を始めますが、それによりGが弱まり、操作を受け付けるようになります。

交代機長
この隙に息子と操縦席を入れ替わってコントロールをとりもどす!
交代機長
いけた!
機長
なんとかなったで!
副操縦士
やったぜ!

機長は息子をどかし、機体を操縦して無事香港にたどり着くことができました。

 

 

 

 

 

 

・・・となればよかったのですが。

この項目は、「アエロフロート航空593便墜落事故」。

墜落以外の結末はありません。

 

墜落

自動操縦が全解除されたため、機体は失速をします。

すると今度は速度を保つために自動安全システムが作動、機体は失速を解消するべく、急降下を始めます。

急降下の先に待つものは、墜落のみです。

エアバスA310-304
降下して速度をだそう。
交代機長
また動けない!凄いGだ!
息子
どうしよう、操縦席から離れられないよ!(2回目)
副操縦士
ここは操縦席の隣に座ってる俺が何とかするっきゃねえ!うおぉおぉおぉ!(2回目)

 

失速した時に席変わっとけよ

今度こそ副操縦士が降下を食い止めるべく操縦桿を引き、機首を上げます。しかし機首が上がり過ぎたため、機体は再び失速を始めます。


のちの検証で、もしここで副機長が失速する前に操縦桿を離していた場合、墜落を回避できたかもしれないと判明しましたが、こちらの操作もパイロットには教えられていない操作でした。

(パイロットが知らないこと多すぎる気もする)


この失速でようやく機長は息子と席を交代しますが、時すでに遅し。

機体はスピンしながら真っ逆さまに急降下を始めます。

パイロットたちの懸命の操作で機体を水平にまでは戻すことができましたが、高度が足りずに山岳地に激突、墜落しました。

事件の要因

この事故の要因は6つ。

・子供に操縦をさせた

・子供の操縦行為が自動操縦解除の隠しコマンドの入力に繋がった

・自動操縦解除の隠しコマンドの存在は知らされていなかった

・自動操縦が一部解除されていることに誰も気付けなかった

・自動操縦が一部解除されることがあると周知されていなかった

・異常飛行状態時に対する教育が不充分であった

どれか1つでも防げていれば、このような事故は起こらなかったのですが、今回の事故ではこうした要因全てが重なり、重大な事故につながってしまいました。

Swisscheese-model

隠しコマンドの話

隠しコマンドと言われると、コナミコマンドに代表されるゲームでの隠しコマンドが有名ですが、実は身近にも操作者に知らされていない隠しコマンドは存在します。

例えばテレビのような家電にも、隠しコマンドが存在します[要出典]

「テレビ 隠しコマンド」でググると出てきます。

これらはメンテナンスを行うために業者が設定したものだったりするのですが、一度隠しコマンドが実行されると元に戻せなくなるものもあったりします[要出典]

皆さんも適当に触っていたら変なモードが起動してしまって、重大な事故を引き起こしてしまった、なんてことがないように、変な使い方はせず、常識の範囲内で使うようにしましょう。

 

 

 

おまけ

事件の要因に貼った画像はいわゆるスイスチーズモデルと呼ばれるもので、wikipediaにはまだ項目がありません。

誰か作って。

なぜ貼ったか気になる人は「スイスチーズモデル」でググってみて下さい。

あと、テレビの隠しコマンドとかはサービスマンモードとか呼ばれるもので、やっぱりまだwikipediaには項目がありません。

誰か作って。




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